料理をしました。
っても作るもんは別々で、俺は寿司。彼はパスタとデザート。
毎週メンターディナーっちゅうもんがあってね。
これは本家のオランダのせいかつですでに紹介したんだけど、英語だったんで今回は日本語で。
まずメンターってのは分大で言うチューターのことです。
留学生の世話をしてくれる人ね。
10~15人のグループが16あって、だいたい1グループにつき2人ついてくれます。基本会うのは火曜のメンターディナーで、あとは好き勝手に会う感じ。
それでメンターディナーってのを説明すると、16あるグループの中の2グループが毎週火曜に集まって、どちらか一方のグループから2名を出し、その国の伝統的な料理を披露してもらうってやつです。
今週は俺とイタリア人のターン(*゚ー゚)ゞ
はっきり言って、俺めっちゃ気合い入れてたんだよね。
で、イタリア人(以下アンドレア)もガチで気合入っとって、意気投合。
俺はこの火曜のために幾度となく寿司を作る練習をし、どの食材が外国人にうけるのかいろんな人に食ってもらって試行錯誤…
アンドレアは「パスタの本場イタリア」という重圧にも負けず、さらに少ない予算の中でスイーツまで完全手作りで作るという…
アツい…俺らめっちゃアツいわ。
買物は朝8時起きでアンドレアと済ませておいたので、授業が終わった後、一目散にディナー会場に行きわき目も振らず準備。
なにせ俺は寿司を1人当たり4種類・計80巻(数え方あってる?)、アンドレアはパスタとデザートを20人分作らなくてはいけません。獅子奮迅とはかくありなん、と言わんばかりの奮闘。時間は2時間しかありません。
俺は一発目に炊いた寿司用の米が完全に失敗し、アンドレアはアスパラガス(このお菓子知ってる人いる?)みたいなお菓子をイタリアンコーヒーに浸すという不可解な行為をとっています。なんかその上にクリームとかいろいろ乗っけたりして…なんになるんだろう? 「まー見てろって(*´σー`)」と教えてくれないアンドレア。
なんだかんだで
■俺
サーモン握り寿司
アボガドの巻き寿司
カニカマと出し巻きの巻き寿司
ツナコーンの巻き寿司
■アンドレア
イタリアンパスタ(ミートソース&チーズのトッピング)
???(デザート)
が完成!
我らのフルコースは
寿司
↓
パスタ
↓
デザートです。
まずは俺の寿司から。
時間が来ると、6畳半しかない部屋にグループの連中が18人と、俺が誘ったほかのグループの友達、誘ってないけどどっからか日本人が寿司を作るという情報を聞きつけやってきた奴ら多数。
Let's get started!
この合図とともに6畳半が無法地帯と化す!
サーモンには醤油とわさびをつけろっていうのに聞いてねーし、それで満面の笑みでうめぇって言うし苦笑
「これはマキか、それともニギリか」って執拗に聞いてくるやつ。
わさびつけすぎで自爆な人
自らの寿司に対する熱い思いを、クソ忙しいときに語ってくるやつもいれば、
飽きずに俺が握ってる姿をずっと見てる人も
みんな大好きです( ̄▽+ ̄*)
あーちやほやされて楽しかった~笑
一生懸命練習してよかった(泣
俺が作った寿司がなくなったころ、あまりの忙しさにほったらかしにしてた焼きノリの切れ端とカスカスの寿司飯、余った食材を使ってスペイン人の友達らが嬉しそうに自分で作ってる!
うわっ。。。ちょっと嬉しい。
片付けの時に気づいたんだけど、一発目に炊いた完全に失敗した米までなくなってた。
酢飯でさえなかったのに。
うわっ。。。めっちゃ嬉しい!!
アンドレアのパスタが出てくるころにはまたメンバーが入れ替わり、本場のパスタが食いたいとそれこそ会場は寿司詰め状態。あんだけ寿司食ったにも関わらず、衰えぬ食いっぷりには感服。
いや~うまかった! あのパスタなら毎日食えるヽ(゜▽、゜)ノ
寿司とパスタで完全に満たされた参加者は、今回ばかりはイスに座って休憩してました。
(通常立って飲みながら話す)
そして謎のデザート。
みんな「食べたいけど、おなかいっぱい」状態。
そんな中アンドレアはボールいっぱいの黒っぽいケーキ?みたいなものを適宜切り分けて配り始めます。
みんなくたばってたんで、比較的早く俺にも回ってきました。
ティラミスじゃん!
明らかにおいしい、もう見てわかるもん!
各地で上がり始める悲鳴、俺もあまりのうまさに思わず他の人に分ける。
はっきり言って、人生で最高のスイーツだったわ。リアル。
あとはカオス! 作り方を訊ねる女の群れ、うまいと一言言いたい連中が所狭しと沸き立つ。
別腹ってほんとにあるんだ~と。
そして夜11時、全日程終了。
俺とアンドレアのこの満面の笑み。
今日がどんなにいい日だったか、力いっぱいの握手で分かる。
こいつと一緒に料理できてよかったわ(´∀`)